埠頭を渡る風/松任谷由実
こういう男女関係にあこがれるなあ。
普段は男らしく強がる彼に何かあったんでしょうか、彼女を助手席に乗せて夜のドライブに。
「緩いカーブであなたに倒れてみたら 何も言わずに 横顔で笑って」
この歌詞はやばい。激しくやばい。
この男女の関係をはっきりと表しています。
一般的な女性なら、何かしら、彼を励ます言葉をかけるでしょう。あるいは言葉はなくても、彼を支えるような描写が入ると思うんです。彼女が彼を優しく抱きしめるとか。
彼女は逆でした。彼にもたれかかったのです。弱っている彼に!
本当の意味の女子力だなあと思います。弱っている彼からさえも一歩下がって、彼が自分の支えになっていることを言葉なしに伝えている。
そして彼には「横顔で笑って」欲しいのです。彼女の方を見て欲しいのではありません(もちろん運転中ってのもありますが)。自分の優しさに感謝してくれなくていい。強がったままでいいから、ちょっとだけ気づいてほしい。
たまりませんな。