ゴミバコ

本や音楽のレビューがあるかもしれません。別に通とかじゃないです。

トニオ・クレーゲル ヴェニスに死す/トーマス・マン【ネタバレ注意】

別に意識高い系になったわけではありません。ただこの本の発行日が僕の誕生日と同じだったようです。最近流行っているみたいで、365日各々に一冊割り当てられていたと思います。僕はたまたま東京で買いましたが地元の駅にも売ってたから多分どこでも買える。私らってわりかし誕生日好きだよね。

内容は…あの…うん。僕には早すぎました。

「むろんこの不満ということは、若かった頃のアシェンバハが才能の本質でありかつその最も奥深い性状だと考えていたものであって、この不満故にこそ彼は感情を制御し冷却してきたので、それというのも、呑気ないい加減なところで満足して、完璧を狙わぬというのが感情というもの本来の傾向だと心得ていたからである。」

なるほど~不満ということは、若かった頃のアシェンバハが才能の本質でありかつその最も奥深い性状だと考えていたものであって、この不満故にこそ彼は感情を制御し冷却してきたので、それというのも、呑気ないい加減なところで満足して、完璧を狙わぬというのが感情というもの本来の傾向だと心得ていたからなんですね~~~。

へ~~~~~~~~。

三島由紀夫の「美しい星」が可愛く見えてきました。というか僕はこういう哲学チックな文章が合わないみたいです。だんだんイライラしてきてしまいます。芸術家の話ということで、芸術家ならではの思考とか、苦悩とかがつらつらつらつらとナルシスティックに述べられていますが、中学生の頃だったら厨二臭くて読み解いていく自分に酔える気もしますが、今はなんかもう疲れます。ごめんなさい。

これから先人生のイベントで考えが40°くらい変わったらこの著者の別の本も読むかもしれませんね。読み終えた今はただただ疲れました。誰かこの本今風に書き換えてくれないかな。それじゃ意味ないか…。

ヴェニスに死す」は映画もあるみたいですね。えこれを映画にしたんだ…むしろ文章以外に何をどう表現したんだ??逆に興味が…。